2021年10月04日 20:20
車もネットで買う時代へ
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10月4日、ホンダがオンラインストア「Honda ON」で四輪新車の取り扱いを開始した。オンライン上で商談、見積もり、査定、契約のすべてが可能になる。

重要な理由: コロナ禍で自動車の販売数は大きく減少し、自動車メーカーは新たな道を模索している。オンライン販売では、対面での商談にハードルを感じていた若い世代などの取り込みを目指す。

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Honda ON」のコンセプトは「お客様の期待を超える自動車購買UX」。開始当初はサブスクリプション(月額)サービスのみの購入となる。

月額使用料にはカーナビなど基本的なオプション費用、自動車税、点検・車検・交換部品などのメンテナンス費用をすべて含む。軽自動車の『N-BOX』の場合、ボーナス払いなしで31,610円から利用できる。初めは都内在住者のみが対象だが、2022年以降エリアを拡大する。

米国では先行事例も

大手自動車メーカーにおいて、これまでにも新たな販売チャネルを作る動きはあった。昨年9月にトヨタ自動車が中古車のオンライン販売を開始。新車では、ホンダによる今回の試みが日本初だ。

米Teslaが店舗の多くを閉鎖し、オンライン販売への本格移行を宣言したのは2019年2月。米国では2020年12月に日産自動車が、2021年2月にトヨタ自動車が新車のオンライン販売に踏み切っている。

遅れは取ったものの、日本市場でもオンライン志向に合わせた販売手法を手掛ける企業が今後増えていくことになりそうだ。