2021年10月04日 20:55
電動ピックアップトラックの熱狂
Rivian Newsroom

電気自動車(EV)メーカーの米Rivianが、近くNASDAQへの新規上場を果たす。今年6月まで売上高は計上されていないが、上場時の評価額は800億ドル近くにのぼると報じられている。

重要な理由: Teslaを筆頭に、EVメーカーの評価額は高騰してきた。直近ではいわゆる「SPAC」上場が目立ち、受注件数の水増しをするメーカーも出現するなど疑義を持たれるケースもある。

創業は2009年。本拠地は米ミシガン州にある。電動ピックアップトラックの「R1T」と、7人乗りの電動SUVの「R1S」を開発し、AmazonやFordが出資者として名を連ねる。

2021年1〜6月期の最終赤字は9億9400万ドルにのぼり、前年同期(3億3700万ドルの赤字)よりも赤字幅を広げた。売上は計上されておらず、従業員数ばかりが増えている。

Rivian 営業費用

Teslaのイーロン・マスクが再三強調してきたように、電気自動車メーカーを確立する上で一番のハードルは「量産化」だ。いくら魅力的な車種を開発しても、コストに見合うオペレーションを確立できなければ全てが水の泡となる。

Rivianは三菱自動車の閉鎖した工場を買い取り、生産設備を整えた。2021年9月から「R1T」の出荷を始めたばかりだ。

事業の成否を大きく左右するのが、配送用EVを供給するAmazonとの関係だ。Teslaがそうしてきたように、上場によって得た資金をうまく使い、成長に疑問がもたれない実績を積み上げる必要がある。