顧客の忍耐に感謝
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Teslaが10月2日、2021年7〜9月期の生産・販売台数を速報。3か月間で約23.8万台の車両を生産し、約24.1万台を販売(納車)。前四半期からさらに拡大している。
重要な理由: サプライチェーンのひっ迫が懸念された中、市場予想の約22.1万台を上回った。一方では配送の遅れも指摘され、Tesla自身も顧客の「忍耐」に感謝するとしている。
4〜6月期の決算発表で、CEOのイーロン・マスクは「とてつもないハードワーク」で20万台生産・販売を実現したとアピール。半導体不足を受けて代替チップを使わざるを得ず、開発チームはわずか数週間で対応するファームウェアを書き換えたという。
このところ、Teslaの購入者は繰り返される納車遅れに悩まされていた。マスクは今回の発表でも、サプライヤーや物流パートナーの協力があったと発言している。なお、今回発表された販売台数は「やや保守的」な数値で、0.5%ほど変動する可能性がある。
雲行きが怪しいのは大手自動車メーカーのGMだ。同社は7〜9月、米国での販売台数が44.7万台だったと発表、前年同期から21.8万台も減少している。車載半導体不足で北米8工場を停止するなど、影響が深刻化していた。