2021年09月30日 22:18
空飛ぶクルマ、作ります
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ホンダは30日、新領域での取り組みについて発信。空飛ぶクルマや遠隔ロボット、宇宙領域など、2030年ビジョン実現に向けた技術開発の方向性を明らかにした。

重要な理由: 次世代モビリティは、スタートアップから大資本までしのぎを削る領域だ。新たな移動手段をいち早く生み出せれば、未来の社会でも生き残れる確率が高まる。

まずは空の移動を身近にする「Honda eVTOL(電動垂直離着陸機)」。

eVTOLは民間旅客機同等の安全性と、街中で離着陸しても騒音にならない静粛性を両立でき、開発競争が活発化している。しかし、オール電化ではバッテリー容量の問題で、移動が都市内にとどまってしまう。

そこでホンダは、ガスタービンとのハイブリッド化を実現。航続距離を伸ばし、都市間移動にも対応できるという。動画によれば、オール電化なら100km程度なのが、400km(東京〜大阪間と同程度)まで伸ばせる。

「Hondaアバターロボット」としてバーチャルな移動の実現も目論む。AIサポート遠隔操縦機能により、遠隔地への「分身ロボ」を開発。ポイントは、小さなものをつまむなど人並みの作業を実現できる「多指ハンド」だ。

現在はハードウェアの小型化とともに動作精度の向上に取り組んでいる。2030年代の実用化を視野に、2023年度中の技術実験開始を目指す。