2021年09月29日 21:36
デジタル最適化システム、上場
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顧客行動の分析ツールを手がける「Amplitude」がNASDAQへの直接上場を果たした。「デジタル最適化システム」を標榜し、1,200社を超える有料顧客が利用。売上成長を加速させている。

重要な理由: 顧客ニーズを理解することは重要だが、世間には山のようにツールが存在する。その中でAmplitudeは、IBMやフォード、アトラシアンなど名だたる企業の支持を勝ち取った。

創業者のスペンサー・スケーツ(Spenser Skates)はMIT出身。大学内のプログラミングコンテスト「Battlecode」で優勝するなど、早くから才覚を現した。

2011年に音声認識技術を用いる「Sonalight」を創業。しかし、プロダクトの何が問題なのかを簡単に知ることができるツールがなく、時間の半分を費やして分析ツールを自作する。

Amplitude 売上高

そして2012年、プロダクト作り自体を支援する「Amplitude」に事業を転換。名門アクセラレーター「Y Combinator」にも採択され、2014年にステルスモードを脱した。

コア商品「Amplitude Analytics」に加え、ノーコードでのパーソナライズ製品「Recommend」、ABテストなどを実行できる「Experiment」を展開。

機能ごとのプライシングに加え、送信されるイベント(=ユーザーの行動)件数による料金体系を採用。顧客の事業が成長するほどAmplitudeの売上も伸びる。市場機会は2021年時点で370億ドルと見積もる。

6月末時点での有料顧客は1,280社。そのうちARR10万ドルを超える大口顧客は311社(前年末は262社)、100万ドル以上は22社(同15社)だった。ネットリテンションレートは119%にのぼる。