恒大問題、波及するか?
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デフォルト懸念に揺れる中国恒大集団は29日、盛京銀行(Shengjing Bank)の持ち分を売却することを発表。金額は99.93億元(≒1,720億円)にのぼる。
重要な理由: 買い手として明らかになったのは国有系の瀋陽盛京金控投資集團。今回の発表により、中国当局によって金融システムを「救済」するという意思が示されたことになる。
恒大集団は盛京銀行に債務を負っており、一連の問題は地方銀行である盛京銀行にも及ぶ懸念があった。株式の売却が完了し次第、盛京銀行に対する債務は返済される予定。
今後の焦点は、恒大集団「以外」にどれだけ問題が広がるかだ。

業界4位の融創中国は「子会社が政府に支援を求めている」との文書がネット上に出回り、株価が乱高下。融創中国側は、この文書があくまで社内の草稿であると釈明、経営不安を否定した。
融創中国(Sunac China)は、中国の不動産ブームに最も上手く乗った企業の一つだ。2020年の売上高は2,300億元(≒4兆円)、最終利益は396億元(≒6,800億円)に伸びた。
2020年末の現金同等物は987億元(≒1.7兆円)、対して借入金残高は3,034億元(≒5.2兆円)にのぼった。負債の合計額は約16兆円にのぼる。