2021年09月29日 15:50
本当にリクエストできるストレージ
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Shutterstock

CDN(コンテンツ配信ネットワーク)で知られるCloudflareは29日に「R2 Storage」を発表。エッジ向けに設計されたS3互換オブジェクトストレージで、大容量のデータを格納できる。

重要な理由: 現代のWebサービスでは、写真や動画を保管し、迅速にアクセスできる場所が必要だ。一方、データ量の大きいものをクラウド上に保管すると高額になりやすい問題がある。

クラウドストレージには拡張性が高い利点があるが、ネットワーク転送にかかわるエグレス料金が「法外に高い」と、Cloudflare自身が批判してきた。今年7月には「AWSのひどいエグレス(Egregious Egress)」と題したブログ記事を投稿している。

Cloudflare 売上高

Cloudflareは、R2 Storageの金額を最低限に抑え、エグレス料金なしでデータを格納できるようにする。開発者がストレージの料金を心配せず、開発に専念して欲しいと綴っている。

他のS3互換クラウドストレージサービスからの自動移行機能を搭載し、S3よりも10%以上安価にオブジェクトストレージを提供。アクセス頻度が低いユーザーは、完全に無料で利用できるようにする計画だ。

ちなみにR2は「Really Requestable」の略。AWSのS3は「Simple Storage Service」の略だが、それを少し皮肉ったような命名となっている。