米ウォルマートは27日、電子カルテシステムを手がけるEpic社と新たなパートナーシップを結ぶと発表。2022年初めにはフロリダ州に4つの「Walmart Health」拠点を開設、協業を本格化する。

重要な理由: ウォルマートは米国最大の小売チェーンだが、近年は巨大な消費者接点をさらに活用すべく事業領域を広げている。ヘルスケアはその中でも注目すべきカテゴリの一つだ。

Epic社は1979年設立。今では2,000超の病院、4.5万超のクリニックが利用しており、米国を中心に2.5万人以上の患者データを保持する。

2019年にウォルマートは初の「Walmart Health」拠点をジョージア州ダラスに開設。一般診療から歯科、検眼、その他ウェルネスサービスを幅広く提供しはじめた。

重視するのは時間と料金、ウェルビーイング。同日の複数予約や、オンラインのチェックインにも対応。ウォルマート店舗と併設するため、買い物のついでに立ち寄れる。

2020年、ウォルマートはヘルスケア拠点をさらに増やすことを宣言。予約の半分以上がリピーターによって占められるなど、確かな手応えをつかんでいた。

Epic社と提携することで、診療、歯科、バーチャルなど一貫した体験を提供できる。患者は自らの情報をオンラインで確認でき、担当者との連絡も可能だ。支払いも完結させられる。