今後は対Zoom戦線を強化?
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Microsoftは27日、コラボレーションツール「Teams」の電話ソリューションに新たな機能追加を発表。Teams Phoneには既に8,000万人近い利用者がおり、さらなる強化を進める。
重要な理由: Zoomは大企業向け拡販のため「Zoom Phone」強化を進めてきた。今回のアップデートはZoom Phoneの機能と重複し、競争上の意識が見え隠れする。
チャットや動画、通話ツールは別々に分かれるより、一元化されたものが好まれるとMicrosoftは言う。チャット起点によるTeams Phoneでの通話頻度は1年前から50%も増えた。
企業間の通話も、VoIP(インターネットを利用した通話)への移行が進む。Teamsと連携していれば、スクリーン共有やチャットとの連携もしやすい。
新たに発表された機能で、例えば次のようなことが可能になる。
- スパムコールの特定。スパム的な入電は厄介なものだ。反対に、Teamsを使って架電すれば、身元がわかるので不必要な拒絶を防げる。
- 録音、書き起こし機能。手元にメモ帳がなくても大丈夫。話しているだけでテキスト化する機能も実装する。
- デスク上でのトランシーバー機能。話す相手が決まっていたら、すぐに繋げる方が良い。飲食店などで重宝する機能だ。
新機能の多くは、Zoom Phoneにすでに実装されている。つい最近までSlackがMicrosoftの敵対視先だったが、今後はZoomに移るだろうとSlackのバターフィールドCEOは先月、TechCrunchのイベントで発言している。