売上予想、さらに引き上げ
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Salesforceは22日、通期売上予想を262.5〜263.5億ドルに引き上げることを発表。以前の予想は262〜263億ドルだった。今回の発表から数日で、株価は約10%高騰した。
重要な理由: Salesforceは2026年度までに売上500億ドルという目標を掲げる。これから重要な役割を果たしそうなのが、今年7月に買収を完了した「Slack」だ。
Slack買収は収益性にマイナス影響を与えると説明されてきたが、2023年度の営業利益(GAAP)は3〜3.5%、Non-GAAPでは20%にのぼる見込み。同年度の売上予想も316.5〜318億ドルと開示された。
収益拡大を統括するギャビン・パターソンCROは前回の決算発表時「我々はSlackを通じた販売を始めている」と言及。Salesforce自身がSlackを通じて顧客とつながることで、さらに説得力を持たせている。
IDCによれば、2019年から2024年までにかけての「DX」支出は年平均15%のペースで伸び続けるという。テクノロジー支出全体に占める割合は2020年の42%から、57%へと拡大する見込みだ。