世界最大の音楽レーベル、上場
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9月21日、大手音楽会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)がアムステルダム証券取引所への上場を果たした。フランスのメディア企業「Vivendi」から独立し、欧州では今年最大規模の上場である。
重要な理由: UMGは市場シェア32%を誇る世界最大の音楽レーベル。音楽業界はデジタル産業に大きな影響を与えられてきた。足元では音楽配信市場が成長の源泉となっている。
2020年、世界のレコード産業では売上の62.1%がストリーミングによるものだった。前年比では19.9%の拡大であり、ダウンロードや物理製品(CDなど)の減少を補っている。
UMGにおいて、音楽配信サービスからの売上は38.3億ユーロ(2020年)と全体の半分強を占める。2019年は33.3億ユーロだった。
2020年における売上高の65%はデジタルによるもので、そのうち95%は上位50の音楽サービスで占められていた。UMGはAmazonやApple、YouTubeといったプラットフォームと提携している。
2020年にはSpotifyと複数年契約を結んだほか、今年2月にはTikTokとも新たなパートナーシップで同意。上場後はVivendiに加え、ビル・アックマンが率いるファンドや中国テンセントも大株主に名を連ねる。