2021年09月23日 16:44
フルリモートのオープンソースプロジェクト
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DevOpsプラットフォーム「GitLab」が、近くNASDAQへ上場する。ソースコード管理(SCM)から運用まで、ソフトウェア開発のライフサイクルを支援する企業だ。

重要な理由: 効率の良い開発・運用手法は常に求められている。GitLabはオープンソースプロジェクト(OSS)として始まり、完全リモートで運営されるなど企業としても極めてユニークだ。

2011年にウクライナの開発者が創業。現CEOのシッツェ・シブランディがオランダで見つけ、2014年に法人化。Y Combinatorにも採択。2016年にはSCMとCIを単一のプラットフォームとして統合した。

GitLab 売上高ランレート

2021年5〜7月期の売上高は5,813万ドル(前年比69%増)。営業損失は2,983万ドルだった。ベース顧客数は3,632社(同71%)、ネットリテンションは152%にのぼる。

ARR10万ドルを超える大口顧客は383社(前年比75%増)。全体売上の約1割を政府機関が占める。

OSSコントリビューターは2,600名以上。創業以来フルリモートでの運営を続けており、2021年6月末時点で65か国以上に1,350名のチームメンバーがいる。

運営方針を記した「ハンドブック」を象徴に、透明性を重視した社風を重んじる。ハンドブックは2,000ページ超のWebページからなり、戦略やロードマップ、各部門のOKRも明らかにされている。