ついにEBITDA黒字化へ
Uber Media Assets
配車サービスなどを手がける米Uberは21日に開示した資料で業績予想を更新。10〜12月の調整後EBITDAについて、最大1億ドルの黒字を見込んでいる。
重要な理由: パンデミックによりUberは、配車サービスの需要減とフードデリバリーの追い風の両面を取り込んだ。会社全体でキャッシュが回るようになれば、先の見通しは大きく改善する。
CEOのダラ・コスロシャヒは「危機下にこそ機会があると言われるが、ここ18か月のUberはまさにその通りだった」とコメント。両事業で市場リーダーシップを高めただけでなく、収益性もより高まったと豪語した。
7〜8月の調整後EBITDAは実際に黒字だったと発表。3Qにはブレークイーブンを実現する見込みだという。前回予想(1億ドル以内の損失)と比べると、大幅な改善と言える。
取扱総額(Gross Bookings)は228〜232億ドル(前回予想は220〜240億ドル)を予想。資料開示後の株価は11%以上も高騰した。
ちなみに、競合のLyftは4〜6月期にEBITDA黒字化をすでに実現済みだ。しかし、時価総額は183億ドル。845億ドルを上回るUberとは、かなり大きな差が開いている。