2021年09月22日 07:00
約30億円のシリーズD資金調達
Shutterstock

オンライン営業システムを提供するベルフェイスは21日、国内外の投資家から約30億円の資金調達を行なったと発表。累計調達金額は85.5億円にのぼる。

重要な理由: コロナ禍で大きな変化を受けた職種の一つが「営業」だ。オンライン営業の需要が高まる中、直近で「bellFace」導入が進んでいるのは金融業界だという。

ベルフェイスは2015年の設立。代表取締役の中島一明氏は、高校を3か月で中退するなど破天荒な経歴の持ち主だ。

21歳で起業したものの、失敗の連続。あまりにうまくいかなかったので社長の話を聞いて回り、これが「社長.tv」の事業化に結びつく。その後は拡大に苦心し、代表取締役を解任。

解任された当月に創業したのがベルフェイスだ。可能性を感じていた「リモート営業」に特化したWeb会議システムを開発。アプリインストールなしで営業先とつながり、資料の共有などが可能だ。

2020年には52億円の資金調達を実施し、コロナ禍でbellFaceの無償提供に踏み切った。3か月で1万社を超える企業が申し込み、社員数は112名から320名に急増。

今回の調達では、大手金融企業に向けた新機能の開発や、セキュリティの強化に投資するという。中長期を見据えたプロダクト開発にも積極的に投資を行い、さらなる営業のDX推進を目指す。