新興国での会員獲得アプローチ
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動画配信サービスを運営する米Netflixが、ケニアで無償プランの提供を開始した。無償プランはAndroidアプリで利用でき、広告は含んでいない。
重要な理由: このところ、Netflixの有料会員の伸びは鈍っている。北米圏に大きな伸び代はもはやなく、Disney+など競合の勢いは増している。一方、大きな開拓余地が残されているのがアフリカ市場だ。
無料プランでは「ペーパー・ハウス」「ブリジャートン家」などの人気作品が観られる。全ての作品を観るには有料会員に登録する必要がある。
Netflixは各地で製作スタジオを巻き込むことに注力してきたが、アフリカも例外ではない。「Blood & Water」「Queen Sono」といった番組はアフリカで作られた。
グローバル展開を進めるにつれ、各地で有料会員の獲得アプローチを変えてきた点にも注目したい。日本を含む多くの先進国では「30日間無料体験」が大きな打ち手の一つだった(現在は終了している)。
これまで一部地域で無料プランの試験提供を進めてきた。例えばインドでは「週末限定」で無料トライアルが可能な施策を展開した。今回のケニア向けは、それをさらに大規模にした取り組みと言える。