2021年09月21日 07:00
ユニコーン株も買える?
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非上場企業の株式を取引できる「Forge Global」がSPACとの統合を通じて上場する計画を発表した。取引後の評価額は20億ドルにのぼる。

重要な理由: ベンチャー企業の上場にかかる時間が長期化している。1999年の中央値は4年だったが、2020年には12年に。評価額も高騰し、一般投資家は早期に出資する機会を失っている。

非上場で評価額10億ドルを超える「ユニコーン」も増え続ける一方だ。プライベート市場のAUMは2020年の7兆ドルから、2025年には13兆ドルに拡大するという。

Forge Global 業績

ジェフ・ベゾスのBlue Originや後払い決済のKlarnaといった名だたる企業を扱う。762社存在するとされるユニコーン企業のうち、142社がここ一年で取引され、30億ドルもの金額が取引された。

取引手数料のほか、アカウントごとの手数料、データ事業での定期課金が主な収益源。2020年の売上は4,800万ドルに倍増。競合「SharesPost」を同年11月に買収し、みなし売上は7,200万ドルにのぼる。

売上の41%は上位10社の非上場企業から上げられている。2023年まで年平均38%の成長を続け、売上高は1.81〜1.91億ドルに拡大する見込み。

なお、個人がForge上で非上場株式を購入するには認定投資家である必要がある。登録ユーザー数40万人近くのうち、認定投資家の数は12.3万人を超えるという。