60万社が使うニッチクラウド
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開発者向けのクラウドプラットフォームを手がける「DigitalOcean」が市場での注目度を高めている。
今年3月にニューヨーク市場でのIPOを果たし、株価はすでに2倍前後に高騰。時価総額は88億ドルにのぼる。
設立は2012年。AWSやAzureといったパブリッククラウドがあらゆる利用ケースに対応する一方、中小事業者に強い「ニッチクラウド」として成長を続けてきた。

四原則に挙げるのがシンプルさ、顧客サポート、コミュニティ、オープンソースソフトウェア。Linuxベースの仮想マシン「Droplets」は、わずか55秒で起動することができる。
個人開発者やスモールビジネスを中心に、総顧客数は60.2万社(前年比9%増)。2019年にCEOに就任したYancey Spruill氏のもと前年比10%増を目標としている。
顧客あたりの売上は58.07ドル(同25%増)、ネットリテンションレートは113%(前年同期は102%)。ARR(年次ストック収益)は4.26億ドル(前年比36%増)に加速した。
直近ではMongoDBのマネージドサービスを開始。従業員500人未満を対象としたクラウドプラットフォーム(IaaS + Paas)は2020年時点で440億ドルの市場であるとし、2024年には1,160億ドルに拡大するという。