2021年09月14日 07:00
成長加速、先行投資を拡大へ
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ツクルバが9月13日、2021年7月期本決算を発表。売上高は16.2億円(前年比5.5%減)、営業損失は3.6億円だった。

コロナ禍による業績影響も底打ちし、4Qの売上総利益は過去最高水準まで回復。3か月間の売上高は前年比72%増の4.9億円、主軸のカウカモ事業は3.8億円を占めた。

リノベ物件のマーケットプレイス「カウカモ」はプラットフォームとしての成長を重視し、重要指標を「GMV」「テイクレート」に変更。

ツクルバ

足元ではGMVが大きく拡大し、一方ではテイクレートが低下傾向。市場全体の在庫減少、およびリスクコントロール施策としてエージェントの外部化を進めた影響が出ている。

今後は売主サイドの強化により、GMVおよびテイクレートを引き上げていく計画。個人売主チャネルの開拓や再販事業者との連携強化、売却付帯サービスなどを推進する。

6月には佐護勝紀氏およびワングローブキャピタルから約10億円の資金調達を発表。佐護氏はゴールドマンサックス証券やソフトバンクGの経営幹部を歴任した人物として知られる。

2022年7月期の売上予想は24.5億円(51%増)、営業損失は8.9億円を見込む。当期を「再下限」としつつ、先行投資を進めていく計画だ。