2021年09月14日 07:00
Amazon上の3rdパーティ事業者
Shutterstock

Amazon上で販売するサードパーティ・セラー「Packable」がSPACとの統合を通じて株式を上場する計画を発表した。

2010年に「Pharmapacks」として創業。サプリメントなどを販売し、従業員850名超、月間注文数180万件以上というトップセラーに成長した。

Amazonだけでなく、WalmartやeBay、Target、Googleなど8つのマーケットプレイスを扱う。自前の配送インフラも確立しており、米国中で2日配送に対応する。

Packable

仕入れ先のブランドは、ジョンソン&ジョンソンやロレアル、ユニリーバといった大手消費財メーカーから、デジタルネイティブな新興ブランドまで多岐にわたる。

Amazonは、サードパーティ販売の構成比が既に60%以上を占めている。ブランド側にとっても、各チャネルでの販売機会をいかに最大化するかは大きな課題である。

価格や在庫管理、新たなチャネルへの対応、物流・配送、顧客サービス、マーケティングまで、対応しなければならないことは数多い。これら全てを網羅するのがPackableだ。

2020年の売上は80%をAmazonが占めたが、2022年にはWalmart向けが32%に拡大する見込み。プラットフォームが多様化するほど、Packableが提供できる付加価値も増大する。