新たな戦いの始まり
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カリフォルニア州連邦地裁のイボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は先日、人気ゲーム「Fortnite」を手がけるEpic GamesとAppleの訴訟に判決を下した。
裁判所は、関係する市場が「モバイルゲームの課金」に限定されると指摘。モバイルゲーム自体が1,000億ドルもの巨大市場であり、App Store課金の大半がモバイルゲームによることにも言及した。
App Store売上の実に70%ほどがゲームアプリであり、その収益はApp Storeを利用する消費者全体のわずか10%未満によって生み出されている。
Appleが55%以上の市場シェアを握り、極めて収益性が高いことを認めた上で、Epic Games側の主張する「独占」には当たらないと説明。「成功することが違法なわけではない」と断じた。
今回の判決では、アプリ開発者が他の決済手段に誘導するのをAppleが禁じてはならないというEpic側に有利な命令も下された。
しかし、Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは「今日の判決は開発者や消費者にとって勝利ではない」と発言。他社製のアプリ内決済が実現されるまで、戦いを続ける方針を示した。