証券に該当するか否か
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米Coinbaseは9月8日、近く開始する予定だった『Coinbase Lend』について、SEC(米証券取引委員会)が提訴の可能性があると警告されたと公表、その経緯を説明した。
Lendは、Coinbase上で一部の暗号資産を保有するユーザーが、年間4%の金利を受け取れるというもの。その提供について、Coinbaseは半年近く前からSECと話を進めてきたという。
警告を受け、CoinbaseはLendの提供開始を中止。他プラットフォームがすでに暗号資産レンディングを何年も提供していることに言及、不公平であると懸念を表明した。
Coinbase側は『Lend』が「証券」には該当しないと主張。一方でSECは「証券だ」と言うが、その理由については説明がなかったという。
CEOのブライアン・アームストロングによると、ワシントンDCを訪れた際にSECは「暗号資産の会社とは会わない」と面会を拒んだ。Coinbaseが上場した直後のことである。
もっとも、上記はあくまでCoinbase側の意見にすぎない。
事前登録ページの注釈には「貸し出す暗号資産は、FDICやSIPCの保険の保護対象ではありません」と記載。暗号資産である以上仕方ないことではあるが、投資家の元本が保証されないのもまた事実なのである。