2021年09月09日 07:00
デジタル身分証システム
Shutterstock

ビッグデータ活用による事業支援を行う「ダブルスタンダード」が今期、急激に売上を伸ばしている。

データの修正・加工を行うデータクレンジング技術や、高精度の文字・画像認識技術が強み。不動産・金融業界を主な対象とし、省力化システムの構築を進めてきた。

2019年にはデジタル身分証システム「D-Trust」を開発。顔写真と身分証の写真を、AIによって一致判定できる。クレディセゾンのクレジットカード申し込み、SBI証券の口座開設といった手続きに利用されている。

ダブルスタンダード 売上高

2021年2月には、自動で撮影枠が表示される撮影補助システムを野村證券へ提供、口座開設や住所変更の対面申込みに利用される。スマホのブラウザで機能するため、アプリのインストールは不要だ。

新規顧客の獲得はWEBからの引き合い、既存顧客からの紹介が中心。決算スライドには「営業部門廃止」の文字が際立つ。2021年4〜6月も既存顧客へのアップセル・クロスセルが順調で、売上高は23.1億円(前年比59.3%増)に急増した。

現在は人材強化やシステム改修など先行投資に取り組む。今後は取引業界を拡大し、防犯カメラ映像分析サービスなど新しいサービスを提供していくという。