デジタル化の成果
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ヘルスケア産業向けのバーティカルSaaSを展開する「Veeva」が成長を続けている。
5〜7月期の売上高は4.56億ドル(前年比29%増)。サブスクリプション収益は3.66億ドル(同29%増)に加速した。営業利益は1.25億ドル(38%増)。
中でも力強いのが、製薬企業向けに構築したコンテンツ管理プラットフォーム『Veeva Vault』。臨床試験データの管理、薬事関連業務の迅速化などを提供する。

今後の懸念が、製薬会社での「営業担当者の削減」だ。デジタル化が進み、効率性が上がった結果として、CRMの利用シート数が減らされる可能性は以前から指摘されてきた。
今四半期、一部のエンタープライズ顧客でシート数の削減が顕在化。一方では医療CRM領域での市場シェアは拡大しており、追加のプロダクトなどによって削減を補うことはできると自信を見せた。
一例として挙げられたのが『Veeva Link』。医科学専門家のインテリジェンスプラットフォームで、治療分野ごとに専門家の知見にアクセスすることができる。