2021年09月07日 07:00
成長軌道に回復?
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企業向けの「プル型」マーケティングを支援する「Yext」が再成長の兆しを見せている。

飲食店などがFacebookやGoogleマップ等に表示される位置情報を一元管理できる「パワーリスティング(Listing)」が主軸。コロナで需要が停滞していたが、経済再開とともに勢いを盛り返した。

9月2日に発表された2021年5〜7月期決算で、売上高は9,810万ドル(前年比11%増)。営業損失は2,641万ドルだった。

顧客数は前年比23%増の2,600社超。ARR(年次ストック収益)は同じく12%増の3.78億ドルとなった(前四半期は3.7億ドル)。

Yext 売上高

注力するAI検索ソリューション『Answers』は新たに70件の契約を結んだ(前年同期は38件)。前四半期と比べ、新規顧客の平均契約単価(ACV)は19%拡大した。

『Yext AI Search』をSalesforceのAppExchange上にリリース。Salesforceの顧客サービスソリューション『Service Cloud』の利用者に向けて訴求する。同様の施策としてZendeskとも連携した。

ListingはAnswers(成長のため)の燃料だ」とCEOのハワード・ラーマンはいう。Listingを導入済みの顧客はナレッジグラフ(情報のデータベース)をすでに構築済みであり、Answersをスムーズに使い始められる。