アイデンティティ管理
Shutterstock
IDaaSの代表格、Oktaが9月1日に2021年5〜7月期決算を発表。売上高は3.2億ドル(前年比57%増)と大幅に拡大した。
5月には開発組織を対象に認証基盤を提供する「Auth0」の買収を完了。評価額65億ドルにものぼる巨額買収だ。
統合により、グループ全体としての総顧客数は13,050社(55%増)に拡大。年契約額10万ドルを上回る大口顧客は2,610社(46%増)に増えた。

クラウド技術の普及により、企業の構成員が「認証」を要求する機会は増えた。あらゆるクラウドサービス、社内アプリケーション、端末への認証をOktaの「Identity Cloud」が一元化する。
通期の売上予想は12.43〜12.5億ドル。今後も最低35%の売上成長をつづけ、2026年度には40億ドルを目指す。成長ドライバーの一つは、Auth0とともに狙うCIAM(顧客ID管理)領域だ。
大口顧客の獲得も重視し、SIer等とのパートナー戦略を進める。デロイトやアクセンチュア、PwCといった国際的企業がOktaのパートナーとして名を連ねる。狙うは800億ドルにのぼるという「アイデンティティ管理」市場だ。