2021年09月02日 07:00
インド発グローバルSaaS
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インド発のグローバルSaaS企業、Freshworksが近くNASDAQに上場する。

2011年に最初の製品「Freshdesk」を開始。ライブチャットやウェブ、コンタクトセンターなど、あらゆるチャネルで顧客とつながれる顧客体験(CX)プラットフォームを提供する。

その後はITサービス管理部門用「Freshservice」、セールス・マーケティング向けの「Freshsales」を展開。2021年6月末時点の有料顧客は52,500社にのぼる。

Freshworks

強みとするのは中小企業(SMB)向けだ。従業員250人未満の有料顧客数は2020年末時点で38,700社で、全体(48,500社)の約8割を占めた。

従業員5,000名超の大企業は同じく約1,500社。残りの中堅企業が約8,300社だった。ARR5,000ドルを超える顧客は13,000社にのぼる。

創業者のRathna Girish Mathruboothamはマドラス大学(インド)でMBAを取得後、米国のテクノロジー企業「Zoho」などで勤めた。インドからグローバルなSaaS企業を立ち上げるにあたり、周囲では否定的な意見が多かったという。

成長戦略の要とするのが「Product-Led Growth」。創業初期から海外からの利用があった。2021年上期の売上のうち北米、EMEA向けがそれぞれ42%。アジア太平洋地域向けは13%を占める。