2021年08月31日 07:00
変曲点を作っている
Shutterstock

2019年上場の「HENNGE」が着実な成長を続けている。

主軸のSaaS認証基盤『HENNGE One』は3Q累計の売上高が31.8億円(前年比20%増)。連結売上高は35.3億円(同18%増)だった。

HENNGE Oneを使うと、Web会議やメール、勤怠管理といった増え続けるSaaSツールへの一括ログインが可能となる。

『HENNGE One』契約社数は1,900社(前年比18%増)、契約ユーザは207万人(同8.4%増)。ARRは45.5億円(同20%増)とそれぞれ拡大している。

HENNGE ARR

直近12か月の平均月次解約率は0.24%と低い。ARPU(ユーザあたりの年間契約金額)は2,198円で、前年同期から11%上昇した。

上半期に昨年の10倍規模となるデジタルイベント『HENNGE NOW!』を開催。付随した大規模広告も展開した。人員についても、営業職とカスタマーサクセス職を重点的に増強する。

潜在顧客へのアプローチ強化を目的としたイベント回数は、2021年下期に前年同期比で4倍超となる見込み。

ARR最大化のため、まずは契約社数の増加に注力。中長期的には付加価値の向上にともなうARPU拡大に力を入れる。2021年9月期に「変曲点」を作り、来期以降でARR成長率の上昇を狙う。