2021年08月31日 07:00
スマート都市から自動運転まで
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中国のAIベンチャー「SenseTime」が香港市場に近く上場する。

ルーツは2001年、香港中文大学に創立された「MMLab」にある。2011年には世界に先駆け、コンピュータビジョンに深層学習を応用。

2014年に法人化し、幅広い協業先とともに事業を展開してきた。2021年6月末時点で顧客数は2,400社を超え、250社以上がFortune 500企業その他の上場会社だ。

SenseTime 売上構成

ビデオ分析プラットフォーム『SenseFoundry』を行政機関向けに提供。交通事故や不法投棄、駐車違反などをモニタリングできるもので、119もの都市が利用している。

法人向けに展開するのが『SenseFoundry-Enterprise』だ。商業施設や不動産管理、製造業、物流業界などで使われ、2020年には848社が利用した。

自動車向けも有力な領域だ。ホンダとは2017年以来のパートナーシップを結んでおり、2021年6月末時点での協業先は30社を超えた。

モバイルアプリとの連携数は200以上。そのうち5つは月間アクティブユーザー数5億人を超えるスーパーアプリである。