Slack-first Customer 360
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Salesforceは25日、2021年5〜7月期決算を発表。売上高は63.4億ドル(前年比23%増)と、依然として安定した成長が続いている。
主軸のセールスクラウドは増収率が前年比15%に拡大。コンタクトセンターなどのデジタル化が進み、サービスクラウドも同じく23%に加速した。
大型契約において、Salesforceの製品ポートフォリオは功を奏している。直近の上位10案件のうち、9件はTableau、8件はMuleSoftを含んだ。ともに過去の巨額買収で獲得した事業だ。
「Customer 360」の名のもと、顧客理解を深める情報源として一元的に提供するのがSalesforceの方針だ。
業界別ソリューションにも力を入れ、インダストリークラウドはARRベースで前年比58%成長したとアピール。中でもパブリックセクターや医療、金融サービスといった業界で力強い。
ビジネスチャットツール「Slack」の巨額買収は7月に完了。通期の売上予想は262〜263億ドルに引き上げられた(前回予想:259〜260億ドル)。
同時に打ち出したのが「Slack-first Customer 360」。セールスやサービス、マーケティングなどあらゆるアプリケーションが単一のプラットフォームとして統合される。