越境ECをかんたんに
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イスラエル発の越境ECプラットフォーム、Global-E Onlineが成長に向けた取り組みを進めている。
国防軍出身のアミール・シュラケットらが創業。イスラエルでは海外の商品を購入するのが難しく、関税などを自分で計算する必要があった。
今では100種類以上の通貨に対応、関税込みの金額を教えてくれる。Eコマース企業にとっては、海外の買い物客による成約率を高められる。

2021年4〜6月期のGMV(流通総額)は3.26億ドル(前年比95%増)。売上高は5,730万ドル(同92%増)だった。うち2,110万ドルがサービス料、3,620万ドルが物流サービス料だ。
原価として決済や物流コストがかかり、グロスマージンは36%。前年同期(32.4%)と比べると大きく改善している。
米国からのアウトバウンド売上は1,664万ドル(前年比131%増)。最も大きいのは英国の事業者からの輸出で、売上2,771万ドル(前年比51%増)を占める。
事業者開拓では「ランド&エクスパンド」戦略を採用。LVMHグループの導入が進んでおり、4〜6月にはタグ・ホイヤーやセフォラ、リモワといったブランドが利用を開始した。
ファーストリテイリングの「Theory(香港)」はアジア太平洋圏で初の顧客に。Global-E Onlineは東京拠点も新たに開設しており、日本企業との取り組みもこれから進みそうだ。