2021年08月25日 07:00
心を開いて15万ドル
Larva Labs

大手クレジットカードブランド「Visa」が暗号資産領域への関心を強めている。

その証左として、Visaは「CryptoPunk」の一つ(#7610)を購入。金額は15万ドルにものぼった。

CryptoPunkは10,000個存在するピクセルアート群で、最古のNFTプロジェクトとして知られる。ニューヨークのLarva Labsが考案し、NFTとアートの価値に関する実験として2017年に始まった。

NFT Marketplace Monthly Volume

Visaのクリプト部長を務めるカイ・シェフィールド氏は「NFTはクリエイター・エコノミーを大きく加速させる力を秘めている」と言う。

現代では、オンラインでの商売がしやすくなった。しかし多くの場合、依然として物理的な制約がある。海外向けに何かを売ろうとすれば、大きな物流コストがかかる。

一方、NFTでデジタル商品を販売すれば、世界中どこでも即座に届けられる。NFT全体の流通額は8月だけですでに15億ドル超え。2020年は一年を通じて1億ドルに満たなかった。

NFTが主流の存在になるかは「時間が経ってみないと分からない」とシェフィールド氏は言う。「好奇心と開かれた心、積極的な実験こそが、新技術への適切な態度なのは確かだ」とも。