MBOからの再上場
Shutterstock
シンプレクス・ホールディングスが9月22日、東証一部への再上場を予定している。
設立は1997年。当初は証券会社向けにシステムの提案、構築、運用保守にかかわるITソリューションを手がけた。
2002年にはJASDAQ市場、2004年には東証二部に上場。2005年には東証一部上場企業となった。その後は成長が鈍化し、2013年にMBOを実施。

現在は戦略・DXコンサルティング、SI、運用サービスを軸に展開。金融にとどまらないクロスフロンティア領域に拡大。生保・損保や暗号資産、DXなど、MBO以降に参入した新領域が売上の28%を占める。
プライム受注(一次請け)を徹底し、なおかつ下請けにも丸投げしないビジネスモデル。国内IT業界特有の中間マージンを排除し、業界屈指の収益性を実現する。
重視するのは、ビジネスとテクノロジー双方に精通した「ハイブリッド人材」の養成だ。入社後数年は集中的にシステム開発業務を割り振り、その後は顧客に直接対峙するOJTを通じ、高度なビジネスノウハウを獲得させる戦略。
株式の想定売出価格は1,520円、上場時発行済株数は48,291,800株を予定。上場時の想定時価総額は734億円となる。