ウルグアイ発の決済企業「dLocal」が凄まじい成長を続けている。

2021年4〜6月期の決済高（TPV）は15億ドル（前年比319％増）。前四半期比でも57％増と、驚くような成長だ。

提供するのは、グローバル企業が新興市場に進出するための決済ソリューション。例えばブラジルのEC決済では、国際的なカードによる支払いが占める割合は24%に過ぎない。

売上高は5,900万ドル（前年比186％増）。調整後EBITDAは2,590万ドル（212%増）と、売上に対して44%にものぼる。

広告や小売、ストリーミングといった分野での大口顧客が特に牽引する。配車サービスや旅行といった、パンデミックで落ち込んだ領域の復調も見られた。

パイロット版として『Direct Issuing Product』を開始。事業者が地元通貨対応のプリペイドカードを簡単に発行でき、新興市場の消費者にリーチするのをさらに手助けする。

4月1日には『PrimeiroPay』を4,000万ドルで買収。中南米に特化した決済ソリューションで、dLocalと同じくグローバル企業が対象。導入するとコンバージョンレートが30％向上するという。