2021年08月23日 07:00
動画の時代、象徴的な買収
Shutterstock

Adobeは8月19日、クラウド型動画コラボレーションプラットフォーム『Frame.io』を12.75億ドルで買収することを発表

Frame.ioは2015年にサービスを開始。動画制作業務におけるワークフローを効率化することで、100万人を超えるユーザーを集めた。

動画制作は「ここをこうしたい」のオンパレードだ。Frame.ioでは、フレームごとに正確にフィードバックを加えられる。映像内に線や矢印を加えたり、承認プロセスにも対応。

『Final Cut Pro』や『Premiere Pro』『After Effects』など主要な動画編集ツールとも連携。言うまでもなく、後者二つはAdobe製品だ。

背景として挙げるのが、パンデミックで加速したリモートワークの普及だ。動画制作の需要は拡大する一方で、より多くのコンテンツが必要とされている。

編集者やプロデューサー、顧客など、多様なステークホルダーとの合意も必要だ。現状は複数のツールに分散しがちだが、Frame.ioなら動画を完成させるまでのフローを一元化できる。

Adobeは「コラボレーションは、クリエイティビティにおける次の波だ」と強調。コラボレーションツールを内包することで、数ある製品群をさらに強化できることを示唆した。