2021年08月19日 07:00
企業研修も「オンライン化」
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企業研修にかかわる事業を展開するインソースが売上を伸ばしている。

2021年9月期3Q累計決算で、売上高は54.4億円(前年比48%増)、営業利益は17.3億円(同299%)だった。

中核の講師派遣型研修事業は28.6億円(同44%)、公開講座事業は13.6億円(同41%増)を売り上げた。牽引するITサービス事業は7.2億円(同67%増)。

前年はコロナ禍の影響が大きかった。前々年との比較では、15.6億円(39%)の増収、7.8億円(83%)の増益だ。

インソース

4月には過去最大規模での新人研修を提供。人事サポートシステム「Leaf」のユーザー数は150万人を突破した。都職員のICT職専門研修(基礎)実施委託を落札するなど、公的機関の需要も掴む。

5月からは緊急事態宣言の影響でオンライン比率が上昇。講師派遣型研修では56.6%、公開講座では84.2%にのぼった。

社会人教育市場について、オンライン研修が全国的に一般化していると現状を指摘。今後は対面型・オンライン・eラーニング/動画の三つの選択肢に変化するという。

eラーニングはもちろん、オンライン研修は交通・宿泊費の観点からコスト優位性がある。コロナ後も講師派遣型研修の4割、公開講座の6割程度はオンラインが継続すると想定する。