2021年08月18日 07:00
急成長要因
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無料の広告掲示板を提供するジモティーが着実に事業を伸ばしている。

2021年上期の売上高は8億円(前年比15%増)、営業利益2.9億円(同77%増)。営業利益率は36%と、高い収益性を示した。

月間平均PV数は8.2億件で前年比フラット。2020年4月にあった需要急増の反動が出ている。

大半を占める自動配信売上(アドネットワーク)は4〜6月に3億円(前年比23%増)。機能課金や成果報酬にもとづいで送客するマーケティング支援売上は7,300万円(同7.4%増)。

ジモティー手数料売上

注目されるのが、ジモティー上の取引に課金する「手数料売上」だ。ネット決済なら5%、配送代行機能の利用でも発生する。開始して1年に満たないが、売上全体の6%まで増加した。

コンビニ払いやクレジットカードの種類を追加。今後も後払いやキャリア決済など手段を拡充する。特に短期的には成長の余地が大幅にあるとアピールする。

2Qの収益性が高い(営業利益率45%)のは、大きな広告宣伝費を実施していないため。例年11月に投下するTVCMを3Q(7〜9月)に実施し、季節トレンドを再検証する予定だ。

7月上旬には「LOCONET」をリリース。自治体と地域住民のマッチングを促進し、労働力不足の解消を目指す。狙うのは清掃・除草やビル管理など、シルバー人材センターが扱う領域。広島県三次市と実証実験を進める。