リテール・フィンテック
Shutterstock
金融メディアを運営する「ZUU」が伸びている。2021年4〜6月期の売上高は7.69億円(前年比49%増)。営業利益は4,900万円と、前年同期(1.92億円の赤字)から改善した。
牽引するのは「リテール・フィンテック」事業。売上は6.3億円(前年比55%増)と、ZUU全体の大半を占める。
『ZUU Online』などメディア・プラットフォームへの訪問数は1,479万UU、総会員数は14.9万人に拡大。集めたユーザーに様々なソリューションを提供することで収益化を図るモデルだ。

「ソリューション」に含まれるのは送客・広告や有料会員、富裕層向け資産運用コンサルティングへのアドバイザー・マッチングなど。金融機関のデジタル店舗を設置する「金融DX」も掲げる。
ユーザーあたりの単価(ARPU)は2,636円と、この2年間で最も高い水準。NTTドコモとの金融ポータルサイト『dメニューマネー』が本格稼働するなど、新たな取り組みも進める。
「コーポレート・フィンテック」で展開するのが、日本M&Aセンターと協業する「THE OWNER」。メディアを通じてリードを獲得し、組織コンサルティングから資金調達、M&A仲介など幅広いソリューションにつなげる。