電力切替需要が急増
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エネルギーに関する事業を展開する「ENECHANGE」が伸びている。2021年4〜6月期の売上高は7.2億円(前年比90%増)で過去最高だった。
主軸のプラットフォーム事業では、家庭向けに電力・ガスの比較サイト、法人向けに一括見積もりから切り替え手続きまでを提供。
2〜4月に国全体の電力需要が前年を下回り、約2か月遅れで計上される「ストック型収益」の成長率が一時的に鈍化。一方で電力切替需要が増加し、プラットフォーム事業の売上高は前年比2.5倍に拡大した。

電力・ガス会社向けにクラウド型DXサービスを提供するデータ事業は、ストック型収益が1.37億円(前年比14%増)に続伸。
顧客数は過去最高の45社(前年比45%増)。新規顧客への低価格導入でARPUは371万円(同28%減)に低下したが、アップセル・クロスセルによって中期的には横ばいを見込む。
複数サービスをクロスセルすることなどにより、既存顧客からのストック型収益は堅調。NRR(ネットレベニューリテンション)は129%(2020年12月)と極めて高い水準にある。