ギグワーカーではない?
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米国のフードデリバリーサービス「DoorDash」の成長が続いている。2021年4〜6月期の取扱高は105億ドル(前年比70%増)と、過去最高を更新した。
売上高は12億ドル(同83%増)、調整後EBITDAは1.1億ドル(同43%増)。パンデミック拡大から一巡し、前年比での成長率は大きく鈍化している。
配送料などで優遇を受けられる「DashPass」の課金者数が拡大、非DashPassユーザーのMAUに比べ、2倍以上のペースで増えたという。

食料品やコンビニ、ペット用品、酒類と新たなカテゴリで選択肢を拡大。5,000店舗を超えるコンビニや大手食料品スーパー「Albertsons」が参加し、「PetSmart」をペット用品カテゴリのパートナーになった。
結果、飲食店「以外」の注文数が飲食店と比べて大幅に成長。足元の成功を自信とし、2021年の後半にかけて更なる投資を進める計画だ。
海外展開にも野心を見せる。米国以外では三つ目の市場として、直近では日本でもサービスを開始した。成果を測るには早すぎるとしながらも、事業者やDasher(配達員)獲得で当初の期待を上回っているという。
全体として、4〜6月に300万人以上の配達員が「dash」した。Dasherの42%がフルタイムで別の仕事を持っている点を挙げ、米国人の多くが対象になりうると主張。Dasherを単に「ギグワーカー」と分類するのは適当ではないとアピールする。