より柔軟なトラベリング
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宿泊先などのオンラインマーケットプレイス「Airbnb」が猛烈に復調している。
2021年4〜6月の予約件数は8,310万件(前年比197%増)、取扱高(GBV)は134億ドル(同320%増)。取扱高は2年前と比べても37%増と過去最高である。
売上高は13億ドル(前年比299%増)、調整後EBITDAは2.17億ドル。最終損失も6,800万ドルまで縮小した。
米国やヨーロッパの一部など、ワクチン普及で先行する地域が牽引。欧州内では6月の海外旅行が2年前よりも多くなった。ラスベガスやサンパウロといった主要都市でも予約数がコロナ前の水準に戻ったという。
変化した部分もある。上位10都市が売上全体に占める割合は2年前は14%だったが、この4〜6月は7%に過ぎない。28日以上の「長期滞在」がもっとも大きく伸びているのも特徴的だ。
背景として、より自由な働き方が可能になった点は大きい。2月には「Flexible Dates」をリリース、行きたい場所とざっくりした予定をもとに部屋を予約できるように対応した。
多様な行き先を見つけられるよう、「Flexible Matching」「Flexible Destinations」といった機能も追加。6月時点で検索したユーザーのうち、40%以上がこうした検索機能を使ったという。