アライアンスで顧客拡大へ
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ランサーズが成長加速に向けた取り組みを本格化している。
8月12日に発表された2021年4〜6月期決算で、売上高は9.7億円(前年比12%増)。営業損失は4,100万円に拡大した(前年同期は1,600万円)。
流通総額は25億円(前年比21%増)に拡大。投資を除いた営業利益は6,300万円だった。
注力するのは、主にSMBを対象とするマーケットプレイス事業(テイクレート約18〜19%)。ランサーズ自身が介在するマネージドサービス(同約32〜38%)と比べ取り分は少ないが、セルフサーブ型で拡張性が大きい。

マーケットプレイス事業の流通総額は16億円(前年比36%増)。3年後に成長率40%水準を目指し、プロダクトやマーケティング(Web広告中心)に注力する。
特徴として、一人当たりの受注金額が同業他社と比べ約2.5倍高い点をアピール。開発やクリエイティブなどビジネス領域の登録者が約7割を占める。
顧客数拡大のため、Shopifyとの取り組みを強化。EC系案件の成約数が1年前の約5倍に増えた。昨年9月、Shopify導入を支援するフラクタ社と3社連携を発表している。
地域の金融機関と協働し、地方の中小企業の人材不足の解決もサポート。5月に福邦銀行(福井県)、7月には玉島信用金庫(岡山県)と提携、全国への取り組み拡大を目指す。