ホームページ作成サービス「Wix」が右肩上がりの成長を続けている。2021年4〜6月期の売上高は3.16億ドル（前年比34％増）だった。

請求額（Collections）は3.43億ドル（同29％増）。そのうち35％は「Eコマース」機能の利用者によるもので、前四半期の33％から拡大した。

Eコマース対応プランは、通常のWebサイト作成プランと比べて月額単価が高い。そのぶん顧客生涯価値（LTV）も高く、成長に応じたアップセルも見込める。

パンデミックの広がりとともに、Wixには「事業者のオンラインシフト」という追い風が吹いた。足元では反動が大きく、5月の半ばから新規ユーザートラフィックが減少。

注力するのが、2019年に開始した「The Wix Partner Program」だ。Web制作業者などがWixユーザーの中から顧客を見つけ、成果物の作成から請求処理までを完結。レベニューシェアも獲得できる。

8月には名刺や販促グッズを手がける「Vistaprint」との提携を発表。Vistaprintが提供してきたインハウスのWebサイト作成ツールをWixに入れ替え、世界1,700万もの顧客に提供される。

先日には月額200ドルの「ノーコード」アプリビルダーをリリース。ネイティブアプリをコードなしで実現できる。