2021年08月11日 07:00
イーロン・マスクと提携
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米国の暗号通貨取引所「Coinbase」が好調だ。2021年4〜6月期の売上高は22.3億ドル(前年比12倍)、営業利益は8.7億ドル(同21倍)にのぼった。

売上高は前四半期(18億ドル)と比べても拡大。販管費はそれぞれ拡大し、営業利益は前四半期(9.9億ドル)を下回った。

承認済みユーザー数は6,800万人で、前四半期から1,200万人もの増加。月間取引ユーザー数(MTUs)は880万人で、同じく270万人増えた。

Coinbase

ビットコイン価格は4月に64,000ドルを超え、イーサリアム価格は5月に4,200ドルを超えた。その後はどちらも45%以上下落。高いボラティリティは「クリプト経済の早期フェーズ」ゆえであるという。

今では9,000以上の機関も利用する。世界最大のヘッジファンド100のうち10%がCoinbaseを利用するほか、イーロン・マスクやTesla、SpaceX、PNC Bankなどとのパートナーシップも結んだ。

目標に掲げるのは「10億人をクリプト経済に巻き込む」こと。インフラとして安定運用を続けつつ、DeFiやNFT、DAOsといった潮流に対応することが重要だとした。行政との関係も重視する。

成長戦略として進めるのが海外展開だ。今四半期には日本とドイツでサービスを提供するためのライセンスを獲得した。