AIアルゴリズムを製品化
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国内のSaaS企業「ユーザーローカル」の成長が続いている。2021年6月期の売上高は20.9億円(前年比25%増)、営業利益は8.5億円(同24%増)だった。
Webサイト分析「User Insight」、SNS分析「Social Insight」が主軸。足元ではAI関連事業として「Support Chatbot」が成長、「カンニング防止AI」「個人情報匿名加工AI」など新たなサービスも展開する。
AIの社会実装ニーズに対応するため、AIエンジニアの採用・社内教育を強化。AIアルゴリズムの研究開発、およびサービスへの実装を担当するAIエンジニアの割合は70%に拡大した。

新型コロナによるリモートワークの普及でチャットボット需要が増加。東京都江戸川区や府中市、駒澤大学など公的機関も利用する。直近では『Teams』『Zoom』といった外部ツールとの連携を強化。
注目は多言語対応だ。100言語以上もの自動翻訳に対応(Google翻訳に対応)、自治体やECサイト、企業のヘルプデスクが外国人利用者に対応するのを手助けする。
2022年6月期は売上高25億円(前年比20%増)を予想。営業利益は9.8億円(同15%増)を見込む。今後の注力領域としては、自社AIアルゴリズムの拡充や既存サービスへの実装、AIサービスの新規開発を掲げる。