インハウス志向
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主にSMB向けのCRMプラットフォームを提供するHubSpotが好調だ。2021年4〜6月期の売上高は3.1億ドル(前年比53%増)に加速した。
創業者であり、長年CEOを務めてきたブライアン・ハリガンは9月から会長職に移行。現COOのヤミニ・ランガンがCEOを引き継ぐ。
8月3日には新たに『CMS Hub Starter』をローンチ。『CMS Hub』は高品質なウェブサイトを簡単に作成できるコンテンツ管理システムとして既に提供。そのスタートアップ向けプランだ。
HubSpotはインバウンドマーケティングに特化したツールとして始まり、時間をかけてカスタマーサポートやコンテンツ管理へと領域を広げてきた。
複数サービスを利用する顧客はすでに全体の半分以上。全体の顧客数は12.1万社(前年比40%増)に拡大した。平均月額も10,198ドル(同8%増)と、前年の縮小から大きく伸び始めた。
Salesforceを筆頭に、顧客データを「丸ごと」カバーするという戦略を掲げるSaaS企業は少なくない。その中でHubSpotは、大型買収などに頼らずインハウスで独自のプラットフォームを作り上げていくと、ランガンはアピールした。