2021年08月10日 07:00
東南アジアでも後払い
Jx1qkbxijdllpi5y9uwsyq
Shutterstock

インドネシアの後払い(BNPL)サービス「Kredivo」を運営するFinAccelが、SPACを通じてNASDAQへ上場する計画を示した。

FinAccelは2015年創業。翌年4月よりサービスを開始し、2017年にはGoogle Playのベストアプリ『Hidden Gem』にも選ばれた。2018年にはインドネシアの5大EC全てで利用可能に。

今では300万人が利用し、2021年5月時点で年1.8億ドルペースの売上を上げる東南アジア有数の有力フィンテック企業となった。2021年1〜3月にはEBITDA黒字化も達成。

Kredivo

市場にアピールするのは、東南アジア市場の成長性だ。

2019年時点の市場機会(インドネシア)は9億ドル。それが2025年には111億ドルまで膨らむという。ベトナムやフィリピン、タイという隣接市場への展開で、さらに137億ドルのポテンシャルを見込む。

TokopediaやLazadaといった大手モールとの連携により、インドネシアのEC取引全体の2〜3%を取り扱う。BNPL市場シェアは40〜45%、ウォレットシェアは少なくとも50%にのぼるという。

欧米型のBNPL事業者と異なるのは、Kredivoが消費者への金利収入をメインの収益源としていることだ。2020年には金利収入が64%を占め、事業者からのフィーは9%に過ぎない。