サーバー監視＆分析サービスを提供するDatadogは8月5日、2021年4〜6月期決算を発表。売上高は2.34億ドル（前年比67％増）と再加速を果たした。

大企業向けの成長も目覚ましい。ARR（年次ストック収益）10万ドル以上の大口顧客が1,610社（前年同期は1,015社）と大きく伸びている。

データ分析にとどまらない事業領域への展開を急ぐ。新たに発表した『Datadog Cloud Security Platform』により、顧客はインフラ全体のモニタリングからセキュリティ観点からの知見まで得られる。

開発プロセスも事業展開の対象だ。ベータ版として出した『CI Visibility』では、「本番環境レベル」での視覚化を開発段階にも持ち込めるという。

一連の取り組みから伺えるのは、いわゆる「DevSecOps」への野心だ。Datadogが主な対象としてきたのは「運用（Ops）」だが、開発（Dev）やセキュリティ（Sec）にも踏み込めれば、顧客への提供価値は深まる。

一方ではSalesforceとの連携も発表。CRM管理者やセキュリティチームが疑わしい行動を検知するのを手助けする。株価は一日で15％以上値上がりした。