2021年08月05日 07:00
時間外で14%もの急落
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手芸品のマーケットプレイスを手がける「Etsy」が8月4日、2021年4〜6月期決算を発表。前年の反動で成長は減速し、株価は時間外で一時14%超も急落した。

売上高は前年比23%増の5.3億ドルで、増収率は前年(137%増)から大幅に鈍化。営業利益は同25%減の8910万ドルとなった。

2倍成長が続いていた取扱高(GMS)は同13%増の30億ドル。「昨年の成長ドライバーだったマスクを除けば、31%の増加だった」とジョシュ・シルバーマンCEOはコメントした。

Etsy

アクティブセラー数は前年比67%増の523万人と高成長を維持。Googleなど外部プラットフォームへも広告出稿できる『Etsy Ads』の引き合いが強まり、サービス収入は同38%増となった。

先月末には「スターセラー」と呼ぶ表彰制度を発表。レビューの95%で5つ星評価を受けていることなどを条件に、優良店舗を証明する「バッジ」をページ上に表示できるようになる。

アメリカに加え、イギリスやドイツでもテレビ・動画広告を開始。アプリダウンロード数が加速し、GMSの海外比率は41%(前年比+9ポイント)まで高まった。7月6日にはブラジルの同業「Elo7」、13日にはイギリスの若者向けフリマアプリ「Depop」の買収を完了。

7〜9月期の前年比増収率は、Etsy.com事業単体だと一桁台半ばまで落ち込む見通し。買収を考慮した値では、11〜16%増を計画する。