ソーシャルコマースに野心
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Zホールディングスが8月3日、2021年4〜6月期決算を発表。売上高は3,734億円(前年比36%増)、営業利益514億円(同1.5%増)と増収増益を果たした。
LINEとの統合に加え、広告主の需要回復、広告予算のデジタルシフトが重なり広告事業が大幅に伸長。広告関連収入は前年比68%もの増加となった。なお、ヤフー単体では15%増、LINEでは34%増だった。
Eコマース取扱高も前年比16%増と続伸。ここでもLINEとの統合や、リユース事業の成長が後押しする。
ヤフー広告の上位顧客400社のうち、約半数が『LINE公式アカウント』を未導入。ヤフーショッピング事業、PayPay加盟店への導入も進め、アカウント数拡大による成長加速を目指す。
認知(Yahoo! JAPAN)、購入(PayPay)、オファー配信(LINE)、再購入(PayPay)と「フルファネル」での「1 : 1」マーケティング確立を狙う。LINE公式アカウントを導入すれば、従来のストアニュースレター比で約4倍の開封率が見込めるという。
コマース事業では2020年代前半にEC物販取扱高で国内1位を目指す。ヤマトHDとの連携では、一定基準を満たした商品に「優良配送」ラベルを付与。2月の開始以来、取扱高に占める比率は約1.2倍に増えた。
LINEギフトは前年比203%増もの急拡大。共同購買やライブ販売などLINEを活用したソーシャルコマースの展開も、将来的な成長ドライバー候補に掲げる。