パンデミックから復調=絶好調
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Squareは8月2日、2021年4〜6月期決算も発表。売上高46.8億ドル(前年比143%増)と、依然として力強い成長がつづく。
前四半期と比べて売上は減少したが、それはビットコイン売買が少し落ち着いたため。収益の柱である決済連動収入、定期課金・サービス収入はともに拡大した。
粗利益(Gross Profit)は11.4億ドル(前年比91%増)に拡大。このうち「Cash App」が5.46億ドル(同94%増)、セラー・エコシステムが5.85億ドル(同85%増)を稼いだ。

セラー・エコシステムはパンデミックに伴う決済取扱高の縮小から復調、セラーGPVは前年比87%増の388億ドルとなった。中でも年50万ドル以上を扱う大口事業者向けが137億ドル(同2.4倍)と牽引する。
Cash Appの月間アクティブ取引ユーザー数は6月に4,000万人に到達。このうち3分の2近くは毎週取引を行うなど、エンゲージメントも高まっている。
ユーザー獲得上の強みであるP2P送金を促進すべく、複数のマーケティング施策も打ち出した。女優のマイリー・サイラスやラッパーのミーガン・ジー・スタリオンなどど協業、Cash Appの存在感をさらに強めたとする。
株式やETFをCash Appで保有したユーザーはこの四半期だけで450万人近くに拡大。1年前と比べ3倍以上の増加だ。業績情報の表示や指値での売買機能など、投資ハードルを下げる機能拡充に取り組む。
4月には音楽ストリーミングサービス「TIDAL」を買収。セラー・エコシステムが小売業者に収益化手段を提供したのと同様に、アーティストを支援するためのツールを模索する。